今日、男女平等が叫ばれている世の中ですが、2014年に世界経済フォーラム(World Economic Forum)が世界142カ国で男女平等に関する調査を行いました。
驚くべき事に全く同じ仕事をしている男女間で賃金の格差がない国は存在せずこのままだとすべての国で平等になるまで81年かかることがわかりました。
均等な機会を与えている国でも
女性に均等な機会を与えているのはイタリア、イスラエルのみだがその国でも賃金でみると女性は男性の半分以下しかもらえていない事が分かりました。
先進国の上位でも
先進国で最も賃金格差の少ない国はノルウェーとシンガポールでしたが、それでも同じ仕事でみると女性の賃金は男性の80%で留まりました。
女性の平均収入が男性を上回ったのは1カ国のみ!
女性の平均収入が男性を上回ったのはデンマークのみだった。これは給与の高い仕事に女性が多く就いていることにより、同じ仕事で比較した場合では女性の賃金は男性の71%しかもらえていませんでした。
日本は先進国で最低
日本はどうかと見てみると142カ国中104位にとどまり先進国の中では最低でした。女性の同じ仕事の賃金は男性の70%程度でした。ほかのアジア諸国で上位50位に入ったのはモンゴルと上位10位に入ったフィリピンのみでした。
その他のデータは?
女性の議員や幹部公務員が男性の数を上回ったのは、ジャマイカ、コロンビア、レソト、フィジーの4カ国のみでした。
女性の就業率でみるとアフリカのマラウィ、モザンビーク、ルワンダ、ブルンジの4カ国が男性よりも高かったのに対し、アルジェリア、イラン、シリアで仕事をもつ女性は20%にもおよびませんでした。
教育でみると、女性と男性に均等の教育の機会が与えられている国は142カ国中25カ国でした。
最後に
これまで9年間の調査では、世界の職場における男女の平等はわずかな改善しか見られていません。日本も例外ではなく前回の105位から104位へとわずかな進展とまだまだ先進国の中では最低と改善をしていかなければならない事が多くありそうです。すべての国で格差がなくなるのは81年と言われていますが、そこまで待たずとも一日でも早く格差がなくなるよういろいろな場面での努力や改善をしていきたいですね。
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